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    2011

05.31

太陽が沈む時、切なく甘い雫が月から堕ちる(081)

 トイレに入って洗面台の前の鏡を見ると、目の下にクマのできた自分の顔が映った。
 今日は別段なんの行事もイベントもなく、平凡な1日なのだが、無駄に感情の起伏が大きくなってしまい、非常に疲れてしまった。
(……落ち着け、オレ)
 蛇口を捻って水を勢いよく出し、顔を洗う。
 冷たい水が気持ちいい。
 顔を洗うだけで、いっきに頭が冷えるということはないと思われるが、それでも気休め程度にはリフレッシュした。
 颯太は顔が濡れているため、目を瞑ったまま自らのズボンのポケットに手を入れ、ハンカチを探す。
(な、ない!?)
 しかし、大丈夫だ。問題ない。
 あまり気乗りはしないが、ここはトイレなのでトイレットペーパーがある。
 ハンカチ代わりに使ってしまおう。
 そう考えて目を開けると、目の前の鏡に閃の姿が映っていた。
 面白そうにクスクスと笑っている。

◆2011年6月1日更新分へ続く


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