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    2011

01.27

太陽が沈む時、切なく甘い雫が月から堕ちる(011)

 焔と顔を突き合わせてビールを飲んで、それが美味しいかと言われると決して美味しくはない。
 相槌を打つのも面倒くさい世間話を聞かされたり、重箱の隅をつつくような小言を言われたりだからだ。
 閃がキッチンで料理中なので、なんとか我慢し生返事を繰り返していたものの、だんだんイライラしてきて爆発しそうになった頃、ようやくすき焼き鍋ができ上がった。
 焔が勇んで鍋将軍を始めたので、とりあえず颯太は解放された。
 しかし、男3人でのすき焼きはあっという間で、具を食べ尽くすと、
「でさ、颯太。俺達これから大事な話をするから、すぐに帰ってくれ」と、早速、焔にプレスをかけられる。
「焔、その話は週末にしろと言っただろう」
 閃が颯太を庇うと、焔は、
「ところが、週末はダメなんだな、これが」と、軽く首を横に振る。
「どうしてだ?」
「我らが兄貴の煌兄さんが帰ってくるのさ、日本に」
「え? それは本当に!?」
 颯太目を輝かせ、思わず身を乗り出した。

◆2011年1月31日更新分へ続く


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