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    2011

02.17

太陽が沈む時、切なく甘い雫が月から堕ちる(023)


 当然のことながら、玄関のドアの外にはもう焔の姿はなかった。
 颯太は隣の自分の部屋に入ると、玄関のドアにもたれ掛かり深い溜息をつく。
 今回も、うっかり我を通して、閃に対してつっけんどんな態度を取ってしまった。
(だけど、閃だって変な我を通そうとしてたよな……。オレとでないとベッドへ行かないとかなんとか……)
 確かにハグは好きだが、同じベッドで寝たいとはどういうことだろう。
(オレをハグしたまま眠りたいのかな?)
 2人以外の誰かが一緒にいなければ、閃と颯太の2人きりならば、ハグすることは許してきている。
 ハグしたいだけなら、今からでも閃の部屋へ戻ってさせてやろうかと思ったが。
 しかし、そうなると閃の部屋にまたしても泊まることになり、今住んでいるこの部屋から引っ越して来いと、ますます言われることになりそうだ。
 そうなることは避けたい。
 ―――だが。

◆2011年2月21日更新分へ続く


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