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    2011

01.18

太陽が沈む時、切なく甘い雫が月から堕ちる(005)

 そう決意したからには、まず、閃の希望するとおりにするのが筋だと思い、エレベータを降りた颯太は、自分の部屋のドアを通過し隣の部屋のドアの鍵を開け中に入った。
 同じマンションではあるものの、閃の部屋では格差がある。
 颯太の部屋は単身者用の2Kだが、閃の部屋はファミリーサイズに設計されており、余裕の3LDK。
 しかも、内装や家具も凝っている。
 いちサラリーマンには贅沢の極みとも思えるバーカウンターが設置されていて、閃は颯太がリクエストするカクテルを、まるでプロのバーテンダーのように、あっという間に恰好よく作ってくれる。
 もっとも、作ってくれるのはカクテルに限らず、社員食堂で取る昼食以外、朝食・夕食・夜食に至るまで、閃は颯太の口に入るものすべてを作ってくれていた。
(……たまには、すき焼きくらい、オレが作って閃に食わせてやろうかな)

◆2011年1月19日更新分へ続く


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リーマン物
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